退職した会社に残業代を請求するために内容証明を送りました。小さな会社で人事担当がいなく、給与関係は代表者が一人で回していました。ある月から代表者の連絡がぱったり途絶え、問い合わせても返事が来ない日が続き、不安が募りました。まずは文書で正式に請求するつもりで、いつ・いくら・どのように未払いが発生したかを時系列で整理して、振込記録やタイムカードのコピーは内容証明とは別に特定記録郵便で送付しました。内容証明は時効の進行を一時的に止める効果や、後の支払督促・訴訟での証拠として有用だと聞き、実際にその点を意識して文面を作りました。
内容証明に「書面にて期日までに回答をしてほしい」と明記したところ、ほどなく会社の代表者から連絡があり、謝罪とともに残業代が指定口座に振り込まれました。

アパートを退去して1ヶ月以上経ちましたが、敷金が返ってきませんでした。契約書にはたしかに『退去後１ヶ月以内に敷金を返還する』と記載がありました。
貸主の不動産会社は電話をしたところ自動音声で『ホームページの入居者専用ページからフォームに問い合わせしてください』と促されるも、いざ敷金に関するメールを送っても返信は来ませんでした。連絡手段がなく不安になってこちらに相談しました。即日で内容証明の文案を考えていただき、翌日送付してもらいました。
敷金返還請求の内容証明が到着したことを確認し、ようやく貸主の不動産会社から「期日までに敷金返還をする」旨のメールもありました。そもそも自分のような若い人は、内容証明というものの存在を知らず、数万円の敷金の返還について泣き寝入りする人もいるかもしれないなと思いました。

元交際相手の男性にお金を貸していました。破局の際、円満ではないものの「借りたお金はしっかり返す」と口約束を交わし、LINEのメッセージにも貸金内容が残っていました。しかしその後、再三の連絡にも曖昧な返答をされ、何ヶ月も先延ばしにされました。今後の人生もあるし、元交際相手とズルズル連絡を取る関係でいることに嫌悪もあったため、この度やむを得ず内容証明を送りました。コストを抑えたかったので内容証明の文面は自作し、内容証明コンシェルジュで内容の最終チェックと電子内容証明郵便での送付のみ代行してもらいました。元交際も借金を踏み倒すつもはなかったようで、分割ではあるものの早めに返す姿勢を見せてくれました。距離の近い人間に堅苦しい内容証明郵便を送ることを躊躇っていましたが、もっと早く対応すれば良かったです。

楽器演奏が禁止されているアパートなのに、隣の住民が毎晩楽器を演奏していて騒音に困っていました。管理会社に相談して注意をしてもらいましたが全く止む気配がありませんでした。挙句、「隣人トラブルは当事者間で解決を」と契約書に書いてあると言われました。そのため仕方なく自分の名前で隣の住民に夜間の演奏をやめてほしい旨の内容証明郵便を送りました。内容証明が相手方に届いてからは夜間の演奏が止み、しばらくしてその住民は退去したのか生活している様子がなくなりました。管理会社から当事者間での解決を提案された際には、何も否がない自分が泣く泣く退去するしかないのか、と途方にくれましたが、引っ越すことなく穏やかな日常が戻って良かったです。